55日目 2016.04.10(日) 金沢市内 21.3km+バス6.5q

宿7:30〜宮の腰9:20〜金沢城公園11:30〜芭蕉の辻14:00〜宿16:00

今日は金沢市内で芭蕉所縁の地を探します。芭蕉が金沢に10日間滞在して訪れたところを一日で回り、更に定番の観光地も入れたので見所満載でした。
先ずは宮の腰(現、金石)へ行きます。この日、曽良は病で芭蕉に同行していません。「廿三日 快晴。翁ハ雲口主ニテ宮ノ越ニ遊。予、病気故不行。」(曽良日記)
芭蕉も詣でた大野湊神社は静かで荘厳でした。近くの本龍寺に「小鯛さす柳すずしや海士が軒」の句碑があります。金石に立ち寄った際の連句の発句と記されていますが、曽良日記俳諧書留には越後と金沢の間に「西濱 小鯛さす柳涼しや海士がつま」とあり、相馬御風によると能生小泊あたりの漁村で詠まれたと。これをもとに金石での挨拶句としたのでしょう。

ここから金沢市中心部までは同じ道を戻るのでバス利用で武蔵が辻へ。近江町市場は素通りして泉鏡花記念館の近くの源意庵跡へ。ここは芭蕉十哲の一人立花北枝宅跡で芭蕉の「あかあかと日はつれなくも秋の風」が初めて披露された場所と言われています。
ひがし茶屋街は多くの観光客で賑わっていました。それに比べて主計町茶屋街はまだ朝なのでひっそりと。金沢城公園は桜が満開、近年の復元整備工事で綺麗になっています。じっくり見たい処ですが先を急ぎます。隣の兼六園は無料公開日で大変な人出、桜は花吹雪になっていました。
その後は昨夜飲んだ時に小松北枝に勧められた鈴木大拙館を見学。ユニークな建物と展示物に慣れるのに一苦労、哲学は難しい。鈴木大拙と西田幾太郎はともに明治3年生まれで第四高等学校に学び、学習院でも一緒に教鞭をとった生涯の友だったと初めて知りました。

「加賀鳶」の福光屋に寄った後は芭蕉が泊まった宮竹屋跡に建つ芭蕉の辻へ。片町交差点、北國銀行の前にあります。犀川を渡り川沿いの小公園に「あかあかと」の句碑があります。ここから寺町に入り芭蕉句碑を確認しました。長久寺「秋涼し手毎にむけや瓜茄子」、本長寺「春もやゝけしき調ふ月と梅」、成学寺「あかあかと日はつれなくも秋の風」。そして願念寺「塚もうごけ我が泣く声も秋の風」。芭蕉は小杉一笑に会うのを楽しみに金沢に来たが既に一笑は亡くなっていた。この一笑の追善句会が願念寺で開かれ、芭蕉が詠んだ悲しみの句がこれです。
にし茶屋街はひがし茶屋街に比べ小規模で人出も少ない感じ。その後は欧米人の団体が沢山居た長町の武家屋敷跡を見ながら宿に戻りました。

夜はまた小松北枝と一緒、武家屋敷に近い「南山」で。事前に取り寄せを頼んでくれていた能登牡蠣や七尾のノドグロなど今日も美味い料理と石川の酒を満喫しました。

宮の腰橋 大野湊神社 本龍寺と句碑 源意庵跡
ひがし茶屋街 主計町茶屋街 金沢城公園
兼六園 鈴木大拙館
68 福光屋(加賀鳶)
寛永2年(1625)創業
芭蕉の辻 犀川沿い句碑
長久寺句碑 本長寺句碑 成学寺句碑 願念寺句碑と一笑塚
にし茶屋街 武家屋敷跡 「南山」で