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| 12月の晴れた土曜日(12日)に江戸を歩きました。 今回は、「密命」をテーマに「金杉惣三郎を歩く」として芝七軒町から大川端を経て茅場町まで約13kmの旅です。 「密命」は、佐伯泰英の長編時代小説。主人公の金杉惣三郎は豊後相良藩の武士だったが 脱藩して浪人に。普段は火事場始末御用の荒神屋の帳簿付けを勤める中年浪人だが、南町奉行大岡越前忠相と将軍吉宗の密命を受けて尾張藩徳川継友・宗春兄弟の陰謀に立ち向かうという娯楽活劇小説。「秘剣寒月霞斬り」で八面六臂の活躍をするが、最近では息子清之助が成長し「霜夜炎返し」を会得しつつも厳しい武者修行を続けている姿を描いている。この二人を中心に、札差の冠阿弥や「め組」の連中、薬種問屋伊吹屋、荒神屋喜八、石見道場石見銕太郎などを絡ませた人情話もある。まだまだ続編が出てきそう。 主なルートは以下の通りです。 ゴールの時間に合わせて遅めの出発。11時半に地下鉄大門駅を出発しました。駅前には寛政3(1791)年創業の蕎麦屋「更科布屋」があります。この付近が芝七軒町で、金杉惣三郎一家が住んでいた冠阿弥長屋の場所とされるところ。少し進むと芝大神宮の「め組」の狛犬が迎えてくれます。神社では丁度お宮参りをしていました。 桜田通りに出ると、三代将軍家光の時代から営業しているという老舗蕎麦屋「巴町砂場」がありますが、本日は休業。少し奥まったところに天徳寺があり、その向かいの森ビル・オムロン社あたりが、車坂石見道場があったところ。さらに愛宕神社へと進みます。愛宕神社には「出世の石段」として名高い40度、86段の急勾配の石段があります。ここを舞台に乗源寺一統と死闘を演じていました。神社では丁度結婚式が行われていました。 新橋から歩行者天国の中央通りを進み、有楽町駅附近に着くと長蛇の列。大安吉日で年末ジャンボ宝くじを買う人が溢れていました。日比谷通りを経て皇居へ。勝手掛老中・水野忠之(三河岡崎藩五万石)の江戸上屋敷があり、この水野屋敷が「享保の剣術大試合」の会場となりました。来た道を引き返して、鍛冶橋通りを進み、京橋へ。警察博物館の辺りが老舗薬種問屋の伊吹屋があったところ。この付近には、「京橋記念碑」、「銀座京橋」の遺構や「江戸歌舞伎発祥之地碑」、「京橋大根河岸青物市場蹟碑」などがありました。 昭和通りを渡って新富町に入り、花火の親分の住まいを経て南八丁堀へ。この辺りは町奉行配下の与力・同心の役宅が広がっていたところで、同心西村桐十郎役宅もここです。さらに進んで霊岸島に渡ります。新川一丁目に新川大神宮がありました。酒問屋の守護神として崇高を集めてきただけに、新川には酒問屋が多くあります。更に進んで大川端を目指します。広々とした遊歩道から永代橋や佃島の高層マンションを望みます。惣三郎が働く火事始末御用・荒神屋は大川端仕切り場にありますが、現在では住友ツインビルあたりでしょうか。この辺で道を引き返して茅場町方面に進みます。茅場町駅を過ぎて東京証券会館の裏に智泉院と日枝神社山王御旅所がありました。眼病に霊験あらたかということで有名なお薬師さまだそうです。16時を回り、辺りも暗くなりかけたので、今回の旅を終わりとしました。 茅場町の駅から少し奥まったところにある飲み屋「鳥孝」が開いていたので入りました。老夫婦(80歳少し前)が36年前からやっている店で、ダイヤル式のピンク電話があったりする昔の佇まいの店で、いい雰囲気でした。つまみも美味く、いい気分で2時間程過ごし帰宅しました。 |
