7時にホテルを出発して前日終点の芳養駅を730分にスタート。天気は薄曇り。
歩いて直ぐの所に牛の鼻聖徳地蔵尊があります。更に芳養八幡神社例大祭潮垢離所の碑が、海には鳥居が見えます。ここから右に進んで天神崎に寄り道です。天神崎は田辺湾に突き出た岬で日本のナショナルトラスト発祥の地です。熊野古道に戻って暫く進むと、公園の中に潮垢離浜の記念碑があります。潮垢離とは浜で海水を浴び穢れを払う儀式で、熊野への道がこれまでの海岸ルートから山へ分け入る中辺路ルートに入るため、旅の平安を祈って行う重要なものでした。かの藤原定家も風邪ひきにも拘らず先達の厳命で潮垢離を行ったとあります。840分に出立王子に到着、いよいよ中辺路に入り本宮を目指します。

910分に高山寺へ。聖徳太子草創、弘法大師が中興した古刹で立派な多宝塔や寺院の他、貝塚もありました。会津川を渡る頃から雨が降ってきました。945分に田圃の脇の秋津王子安井宮跡の標識に到着、須佐神社を経て熊野橋を渡った田圃の前に万呂王子跡の標識があります。雨は一段と激しくなってきます。1045分に三栖王子跡、ここからの旧道は荒れているとのことなので、新岡坂トンネルを抜けるルートで進みました。トンネルを抜けて直ぐに八上神社(八上王子跡)があります。広い神社で境内には西行の歌碑もありました。11時半に田中神社に到着、こんもりとした鎮守の森があり、この社務所の軒下で朝、田辺駅のキオスクで買ったお握り弁当の昼食です(当然立ち食い)。

雨が降り続いているので、王子谷越えルートは採らずに稲葉根トンネルルートで赤が美しい稲葉根王子へ。稲葉根王子も五体王子のひとつで前を流れる富田川のほとりには水垢離場跡がありました。又、その隣にはどういう訳か坂本冬美記念植樹が。
富田川に沿って進み、市ノ瀬橋を渡って暫く行くと一ノ瀬王子に着きます。更に進んで加茂橋を渡り、細い旧道を行くと鮎川新橋の手前に鮎川王子がありました。隣のバスの待合所で休憩、中には自転車で熊野本宮大社まで行く中年男性が雨宿りをしていました。

1330分に鮎川新橋を渡り、住吉神社を過ぎると登り坂になります。藤原定家の歌碑を越えると畦道に入り、更に山道になります。この辺りの道は幅が狭く崖沿いにあり、柵も殆どありません。おまけにアップダウンもきつく雨も降っています。「慎重・慎重」と言い聞かせながら進みます。50分ほど悪戦苦闘して15時に北都橋を通過、ほっと一息です。少し行くと清姫の墓があります。その先の清姫茶屋で休憩。後は舗装された道を進んで16時に滝尻王子に到着、ここで本日の行程を終了しました。滝尻王子は五体王子のひとつで、熊野三山の聖域の門の役割をしていると言われています。近くの熊野古道館で、今後の古道歩きの情報収集をしてからバスで田辺に戻りました。

夜は再び田辺の「味光路」へ。日曜なので閉っている店も多い中、最初に入った居酒屋はハズレ。一歩足を踏み入れた時「違う!」と直感。ビールをちょっと飲んだだけで退散です。でも次に入った「きさく」は大正解、ナイスリカバリーでした。魚は美味いし、腕がいい。地酒黒牛で料理を満喫しました。隣のご老人は「この店のネタは絶対太鼓判」と、反対側の二人連れ(和歌山県サッカー協会関係者)も「いい店でしょ」と。丁度、和歌山県高校総体のサッカーが田辺で開かれ、明日が決勝という。同年代で楽しく会話しました。いい気持ちになったので、次は、昨日から気になっていたホテル下にあるJAZZバーへ。無口で無愛想なマスターを前にいい音楽を聞きました。

牛の鼻 潮垢離所 天神崎
潮垢離浜記念碑 68出立王子 高山寺 69秋津王子 須佐神社
70万呂王子 71三栖王子 新岡坂トンネル 72八上王子 田中神社の森
田中神社 昼食 73稲葉根王子 水垢離所跡 坂本冬美記念樹
74一ノ瀬王子 75鮎川王子 住吉神社 藤原定家歌碑 山道へ 北都橋
清姫の墓 76滝尻王子 熊野古道館 弁慶像
きさく Oscar
第7日目 2011.06.05(日)
  芳養〜滝尻王子  28.8km