小口から大雲取越えで那智山まで歩き、青岸渡寺と熊野那智大社をお参りし、大門坂まで歩く16kmの旅です。
雲に手が届くほど高いという意味から「大雲取」と名付けられた熊野古道最大の難所で、急な上りが越前峠まで続き標高差800m、これを3時間かけて登ります。

640分に出発、30分ほどすると円座石(わろうだいし)に着きます。熊野三山の神々がここで談笑したという御座所で、苔むした岩肌に熊野三山の本地仏が梵字で彫られています。(右:阿弥陀仏(本宮)、中:薬師仏(新宮)、左:観音仏(那智)).

8時過ぎに楠の久保旅籠跡を過ぎると大きな岩に南無観世音菩薩と彫ってありました。更に楠久保の地蔵が静かに佇んでいます。過酷な熊野詣の途中に志半ばで力尽きた人々の霊を供養した所で、他の場所にも地蔵菩薩がありました。最後の急坂の胴切坂を上って、945分に越前峠(840m)に到着。付近には卒業記念で大雲取越えをした小学校の記念板が立っています。

峠を越え急な下り坂を進んでいた10時半ごろ、那智方面から登ってくる人に遭遇。一人旅の老人でこれがビックリ。御年86才の千葉から来た方、滝尻から中辺路で本宮大社まで歩き、川下りで新宮に行き、更に歩いて那智大社を参拝して大雲取越え・小雲取越えで本宮大社に戻るという、平安時代の熊野詣の正規コース。トータル90kmを超すアップダウンの激しい道を連続して歩き通しているとんでもない老人です。「これが最後だから・・」と言って家を出てきたと笑っているが、顔の色艶、声が若々しい全く元気な人でした。
果たして、我々が86才になった時はどうなっているか・・・?

地蔵茶屋跡で昼食した後、また上りを暫く進んで13時過ぎに舟見峠(883m)に到着、遥か先には太平洋を望むことができました。
その後、もう一人我々と同年輩のお遍路姿の男性とすれ違いましたが、こちらは少し疲れ気味。
時間も遅いし、無事小口まで辿り着けたか心配です。
暫く平坦な道が続いた後、最後の急で長い石畳を下りて、1430分に那智山に到着。
無事に大雲取越えを踏破しました。

青岸渡寺三重塔と那智大滝の絶景を眺めてから、青岸渡寺(西国巡礼の一番札所)、熊野那智大社(主祭神は夫須美大神(イザナミノミコト))を参詣し、大門坂を下ったところで今日の旅は終了、バスで紀伊勝浦へ。
ここで、I倉氏とはお別れ(I倉氏は夜行バスで帰路へ)。残りの二人は一人部屋・飲み放題付@8800円の格安ホテルへ。更に今日頑張ったご褒美にアワビ焼きを特別注文して飲・食を楽しみました。

円座石 登る 楠の久保旅籠跡 南無観世音菩薩
楠の久保地蔵 地蔵 胴切坂 越前峠
休憩 地蔵 まだ元気 鳥?
舟見峠 那智山ゴール
青岸渡寺三重塔 那智大滝 記念撮影
青岸渡寺 熊野那智大社 大門坂
第13日目 2012.04.05(木)
 小口〜大雲取越え〜那智山〜熊野那智大社〜大門坂  16km