10月の連休で歩いてきました。今回は藪原から一人で鳥居峠を越えた後に奈良井宿で妻と待合せ、宿泊。翌日は贄川宿まで一緒に歩いて贄川駅で別れ、再び一人で塩尻宿までの31kmの現地集合・現地解散の旅でした。

いつもよりは遅めの7時に家を出て、中央線で塩尻を経由し藪原駅へ11時半に到着。昼食は前回の経験から早々と塩尻駅の弁当で済ませました。準備運動をして1140分に出発です。藪原宿は「お六櫛の里」として知られ、宿内には櫛問屋や漆器店が並びます。お六は妻籠宿の旅籠の娘で木櫛を作る技に優れ、元々は妻籠の名物でしたが、材料のミネバリが藪原に多かったこと、又、藪原の住人が櫛作りの技を習得したことから藪原がお六櫛生産の中心になったそうです。

1155分に本陣跡に到着。現在は標柱が建っているだけですが、その隣には江戸時代からの旅籠「こめや」、向かい側には地酒「木曽路」を造る湯川酒造店がありました。中央本線のガードを潜って、いよいよ鳥居峠へ向けて進みます。先ず、尾州御鷹匠役所跡(鷹狩の為の鷹を確保するため、木曽の山々に御巣鷹山を定めて鷹を飼育する任にあたった)の標柱がありました。徐々に登り坂になり、山道に入って暫くすると、「熊除けの鐘」があります。「先ず熊除けの鐘を一打ち、心をおちつけて・・・」とあるので、一打ちしてザックにも持参した小さい鐘をつけました。鳥居峠にはこの「熊除けの鐘」が計3箇所ありました。熊に警戒しつつも、秋晴れ、爽やかな風の中の山歩きを楽しみました。紅葉には少し早い時期ですが、途中の鳥居峠のトチノキ群は黄色に色づいていました。

1320分に鳥居峠(1197m)に到着。遠くに奈良井の宿が見渡せます。後は急な下り坂を下り、1410分に奈良井宿の南の端にある鎮神社に到着しました。
奈良井宿は鳥居峠を控えて泊まる旅人が多く、「奈良井千軒」と言われるほどに栄えました。実際は天保年間(18301843)で旅籠・茶屋が39軒ほどだったようですが。1kmの宿場の両側に昔の面影を残す建物がずらりと並びます。漆器店、旅籠、民宿、そば屋、土産物屋、ギャラリー、喫茶店になっており、そこで生活しながら古い建物を守っています。又、所々にある水場から湧水が出ているのも心を和ませます。

14時半に奈良井駅まで電車で来た妻とおちあい、宿場を散策。大宝寺のマリア地蔵や元塗櫛問屋の中村邸を見学しながら、小腹が空いたのでそば屋「山なか」で新そばと地酒を一杯。16時に今日の宿「ゑちごや」に投宿しました。ゑちごやは寛政年間(17891800)創業で当時の建物をそのまま残している旅館で、現在も一日2組限定で家族が営業を続けています。店先にある旅籠行灯が旅情をそそります。夕食は地元で取れる食材が中心、これが奈良井の地酒「杉の森」によく合います。
燗で良し、冷で良し、ついつい飲み過ぎてしまう一夜でした。

山なか

藪原駅 お六櫛問屋 宮川邸 湯川酒造店
旅籠こめや 本陣跡 御鷹匠役所跡 熊除け鐘
トチノキ群 鳥居峠から 鎮神社 水場
マリア地蔵 本陣跡 中村邸 ゑちごや
時間   場所
7:00 自宅発
   
11:30 藪原駅発 
   
11:55 藪原宿本陣跡
 
   
13:20 鳥居峠
   
14:10 鎮神社
    
15:00 奈良井宿
 
    
16:00 ゑちごや着
   
第16日目  2008.10.11(土)
   (藪原駅)〜藪原宿〜奈良井宿    5.4km
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